初めて賃貸で暮らすことになったニャ
何か気をつけることはあるのかニャ?
賃貸は入居してからが
色々なことが起こるよ
正しい知識をもとうね
初めての賃貸暮らし。
家を借りて住むときって何を気をつければいいのかわからない。
仲介会社がおすすめするし、
なんとなくいいかな~って思って契約した。
でも、いざ住み始めたら・・・
「水が漏れてる」
「給湯器がつかない」
「カビが生えてきて気持ち悪い」
「床に物を落として傷つけちゃった」
「なんだか臭い」
「上の人がうるさい」
など色々な問題が起こります。
そんなときはどうしたらいいのかニャ?
記事の結論
- 何かあったときはまず管理会社または家主に連絡をする
- 自分で勝手に判断しない
- 貸主と借主の義務と責任について知る
ポイントはお金を「誰が」払うかだよ
今回は賃貸住宅入居中に起こるいろいろなトラブルについて解説していきます。
トラブルによっては思わぬ出費になることもあります。
まずは賃貸住宅の貸主と借主の義務と責任についてきちんと知っておきましょう。
この記事はこんな人にオススメです。
- 初めて賃貸住宅に入居する人
- トラブルが起きたときにどうしたらいいかわからない人
詳しく解説するね
賃貸住宅の貸主と借主の義務と責任
賃貸人(貸主)の義務と責任
賃貸人(貸主)とは、物件の所有者です。
大家や家主とも呼ばれるね
賃貸物件を提供し、家賃を受け取る側になります。
貸主の義務
- 物件の使用及び収益させる義務
- 物件の修繕義務
- 必要費償還義務
物件の使用及び収益させる義務
貸主は借主に対して物件の使用及び収益をさせる義務を負います。
マンションやアパートであれば室内だけでなくベランダや共用部分などの使用も当てはまります。
物件の修繕義務
建物の傷んだ部分を直すなど、貸主は物件の「使用及び収益に必要な修繕」をしなければなりません。
建物の修繕費用や固定資産税の支払いなど、建物の維持・管理に必要な費用も支払います。
故障したら自分でなんとかせずに
言えばいいんだニャ
そうそう
まずは管理会社か家主さんに連絡しようね
必要費償還義務
借主が自腹で故障箇所を修繕するなど、建物を維持するのに必要な費用を支払った場合には、貸主はその費用を支払わなければなりません。
ただし、勝手に行った場合は請求に応じない貸主もいますのでまずは連絡をいれましょう。
賃借人(借主)の義務と責任
賃借人(借主)とは物件を借りる人です。
賃借人は家賃を支払い、物件を利用する権利を持ちます。
借主の義務
- 賃料支払い義務
- 善管注意義務
- 賃貸人が賃貸物の保存行為をするときは応じる義務
- 原状回復義務
賃料支払い義務
借主は貸主に対して部屋を貸してもらう対価として賃料を支払う義務を負います。
善管注意義務
借主は、借りた建物を壊したり汚したりしないように、注意深く使う義務があります。
借主がこの義務に違反して、過失によって窓ガラスを割ってしまった場合や、壁に穴を開けてしまった場合には、借主は貸主に対して損害賠償責任を負うことになります。
柱で爪をとがないように
しないといけないニャ
そうだよ
わざと傷をつけてしまった時は
退去時に請求されるよ
賃貸人が賃貸物の保存行為をするときは応じる義務
貸主が賃貸物の保存に必要な行為をしようとするときは、借主は、これを拒むことができず応じなければなりません。
どういうことかニャ?
例えば上の階から水漏れがあったときは原因を調べるためにあなたのお部屋にも入らなければならないときがあります。
そのようなときは立ち入りを拒むことはできません。
協力してあげてね
原状回復義務
借主は、貸主から借りている物件を明け渡すときは現状回復義務を負っています。
たとえば、エアコンを自分で取り付けた場合は、そのエアコンを取り外し、もとの状態(原状)に戻してから返還する義務です。
ただし、経年劣化や自然損耗は対象外となっております。
現状回復って新品にして返すのかニャ?
そうではないよ
住んでいる間に自然に色あせた壁紙なんかは
そのままでいいんだよ
そして何より賃貸借契約書が大切です
賃貸人・賃借人は賃貸借契約書の内容を遵守しなければなりません。
契約書は賃貸人・賃借人の決め事が書面になったものです。
きちんと内容を確認し、遵守しましょう。
賃貸借契約書・・・
読むの苦手だニャ~
でもトラブル対策のためにも
しっかり内容を把握しておこうね
賃貸住宅で考えられるトラブル8選
- 備え付け設備の故障
- 水漏れ
- 近隣の騒音
- 鍵の紛失
- 害虫問題
- 悪臭がする
- カビが生えた
- フローリングに傷をつけた
①備え付け設備の故障
備え付けの設備は物件の一部なので、入居者が勝手に修理や交換はできません。
まずは管理会社や家主さんに連絡をしましょう。
入居者が故意で壊したとかの原因ではない限り、貸主である家主さんが修理をせねばなりません。
夫婦ケンカで奥さんがバットを振り回して壊したら
修理費用は奥さんもちになりますよ(笑)
設備が使えない間は不便でしょうが、修理の手配を待ちましょう。
なお、修理の業者さんにもスケジュールがあります。
約束をしたときは必ず在宅しておきましょう。
最近は業者さんが訪問しても
入居者と連絡がとれずに
困るケースが多いです
ごうか協力してあげてください
②水漏れ
天井からの水漏れや、洗面台下の水漏れを発見したときはすぐに管理会社または家主さんに連絡しましょう。
天井からの水漏れは、上の部屋の問題か、共用部分の問題か、原因をつきとめることが大切です。
水漏れ被害にあった方は修理費用を支払う必要はありませんが、修理のために業者さんがお部屋に入ったりしますので協力してあげましょう。
クロスなどに被害が出た場合も上の部屋の人や家主さんがかけている保険できれいにしてくれます。
また、家財道具に被害が出てしまったときも保険で補償してもらえる可能性があります。
証拠として写真を撮っておくことをおすすめします。
逆に自分の不注意で下の部屋に水を漏らしてしまった場合は、賃貸契約時に加入した保険で弁償することになります。
誰かに迷惑をかけたときは
謝罪のあいさつをすることもお忘れなく
洗面台や流し台の下から水がもれている場合はパッキンが古くなっている可能性があります。
この場合も管理会社や家主さんに連絡をいれて修理してもらいましょう。
③近隣の騒音
近隣住民が原因の騒音もよくあるトラブルです。
音の聞こえ方の大きい、小さいは人によって受け取る感覚が違うので難しい問題になります。
明らかに深夜や早朝などの時間帯に大きな音を出しているときは管理会社や家主さんに相談しましょう。
直接文句を伝えにいくと思わぬ近隣トラブルに発展することがあります。
間に管理会社に入ってもらう方が安心です。
しかし、どんなに手をつくしてもルールを守らない住民が、ときにはいます。
そのようなときは我慢してストレスをためて体調を崩すことを考えれば、思いきって引っ越しを考えてみましょう。
え?被害を受けてる方が引っ越すっておかしいニャ!
確かにそうだよね
でも世の中には話が通じない人もいるんだよ
悔しいけれど、これは警察に相談しても言われるんだよ
④鍵の紛失
外出先で鍵を紛失した場合は入居者の負担になります。
とはいえ鍵を勝手に取替えることは契約違反になりますので先ずは管理会社や家主さんに連絡しましょう。
合鍵があればいいですが、ない場合はシリンダーから取替交換になります。
交換費用は後日請求されますので支払いましょう。
アイタタタ・・・
これは不注意だから仕方ないね
⑤害虫問題
ゴキブリ
都会にすむとゴキブリなどが出てくることがあります。
北海道出身の方は非常にビックリされることがありますが、こればかりは仕方ありません。
どんなに気をつけていてもわずかな隙間から入ってきてしまいます。
最近は置くタイプやプッシュタイプの駆除剤がドラッグストアで売られていますので試してみてください。
あと、生ゴミをそのまま家の中に置いていると寄ってくることがあります。
ゴミステーションのある集合住宅以外は、ゴミの日以外はゴミ置き場に出せませんので、ベランダなどに蓋つきのゴミ箱を置いてその中に置いておきましょう。
私は虫が出ると燃えるタイプだニャ・・・
ソボちゃんはGだけは無理なので
あらゆるところにこの駆除剤を置いてます
ハエ
最近はあまり見なくなりましたが、まだ浄化槽があるタイプの集合住宅はマンホールの蓋の隙間などからハエが出てくることがあります。
その場合は管理会社に連絡をしてマンホールの蓋のパッキンを交換するなど対処してもらいましょう。
ハチ
少し田舎の住宅ですとベランダなどにハチの巣を作られてしまう場合があります。
ハチは刺されると危険なので自分で対応せずにまずは管理会社に相談しましょう。
ただハチの巣の撤去費用はハチの巣を作られてしまった入居者の負担になることが多いです。
少しでもハチが飛んでると思ったときはこまめに追い払うなどして巣を作らせないようにしてください。
⑥悪臭がする
外からの悪臭もあれば、室内からの悪臭もあります。
室内の場合、排水管のトラップに水が溜まっていないことが原因のときがあります。
空室にしている期間が長いときなどは注意して水を張っておきましょう。(害虫対策にもなります)
また、洗面台や流し台の排水管のつなぎ目のパッキンが老朽化して隙間から臭いが漏れる場合もあります。
一度、管理会社に相談してみましょう。
外からの場合は、浄化槽からの臭いがあがってくる場合が多いです。
浄化槽のポンプが故障していたり、マンホールのフタに隙間があったりが原因のことが多いです。
こちらも管理会社に相談してみましょう。
⑦カビが生えてきた
カビの問題は厄介です。
浴室に生えるカビなどは入居者の善管注意義務(入居者がしっかりと注意して使う義務)に当たります。
きちんと掃除をしてカビ防止剤などで対処しましょう。
ただ、建物の構造上の問題で結露が原因で発生するカビもあります。
この場合、連絡もせず、拭き取ったり手入れを怠ったがために壁等を腐食させた場合は賠償を求められる場合があります。
カビを発見した場合は管理会社に相談しましょう。
カビ掃除は苦手だニャ~
最近はカビを予防する燻煙材なども出てるから使ってみてね
⑧フローリングに傷をつけた
「うっかり物を落としてフローリングに傷をつけてしまった!」
そんなときに慌てて変に小細工して色が変色してしまって取返しがつかなくなる場合があります。
素直に管理会社に報告して家主さんが加入している火災保険の補償対象となるか聞いてみましょう。
最近、入居者がかけている保険でフローリングの傷を直せるという間違った情報が出ています。
入居者がかけている保険は「家財」です。
部屋の中の家財に保険をかけています。
一方、フローリングは「建物」の一部になるので「建物」を所有している家主さんがかけている火災保険を利用するということです。
しかも「借家人賠償責任補償」や「修理費用補償」などの特約を火災保険に付帯していることが前提となります。
賃貸フローリングの傷やへこみが火災保険で適用になる条件
- 不測かつ突発的な事故
- 故意的でない
- 原因や発生日が明確に分かっている
- 火災保険の補償対象が「建物」となっていること
- 「借家人賠償責任補償」や「修理費用補償」の特約を付けていること
保険もどんなときに使えるのか知らないニャ
なのでダメ元でも一度
相談してみる方がいいです
まとめ
初めて賃貸住宅を契約して暮らし始めたら色々なことが起こります。
そのときに慌てないためにもまずは何かあったら「管理会社や家主さんに連絡する」ということを覚えておいてください。
また勝手な自己判断で修理をしたりするとあとでもめたりするので、まずは物件の所有者である「家主さんの判断を仰ぐ」ことが大切です。
あとは契約書の内容をよく読んで、「貸主と借主のどちらに責任があるのか」判断し双方で話し合いましょう。
なんだかんだで借りてる側はなんでも聞くのが正解だニャ
そうそう、よくわからないことはとりあえず
管理会社や家主さんに聞いてみてね
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