分譲マンションを持っていると「管理組合の組合員(区分所有者)」だって言われたよ。
賃貸としてお部屋を貸しているからマンションのことは管理会社にお任せだと思っていたんだけどボクにはどんな責任があるのかな?
- 「管理組合」って何?
- 「管理組合の組合員(区分所有者)だとどんな責任が発生するの?
そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では「分譲マンションを買って住んでいる人」や「分譲マンションを買って賃貸で貸している人」など、
分譲マンションに関する知識がまったくない初心者の人に管理組合の組合員(区分所有者)とはどういうものなのかを解説していきます。
最後まで読めば、分譲マンションのオーナーとはどういうものなのかがわかるようになります。
✔記事の結論
- 分譲マンションのオーナーには住んでいなくても責務がある
- 賃借人が管理組合に対して行った不利益は家主が責任を取らなければならないこともある
- 室内のことは管理組合ではなく家主の責任である
詳しく解説するから、ぜひ読んでみてね
管理組合の組合員(区分所有者)とは?
分譲マンションを購入したり、相続したりするとその人は「管理組合の組合員(区分所有者)」となります。
通常、分譲マンションというものは一棟のマンションを一住戸ごとに分割して販売するマンションのことです。
そのうちの一室を所有したからといってなんとなく室内だけが自分のものだと思っていませんか?
(それは専有部分といいます。)
マンションには廊下や階段、エレベーターや管理人室、ゴミ置き場や自転車置き場など、そのマンションに住んでいる人が使う施設(共用部分)があるのです。
その共用部分が無ければマンションとして居住できないので維持管理したり、修繕したりしていく為の団体が「管理組合」なのです。
なので、分譲マンションを購入したあなたは漏れなく「管理組合の組合員(区分所有者)」なのです。
マンションの所有者は全員が管理組合の組合員となりますので、実際にそこに住んでいるか否かは関係ありません。
投資用マンションとして賃貸している場合でも、所有者であれば組合員としての責務を果たす必要があるのです。
管理組合の組合員(区分所有者)の責務とは?
管理費・修繕積立金の支払義務
- 管理費・修繕積立金とは?
区分所有者はマンションで決められた「管理費」「修繕積立金」を支払う義務があります。
管理費とはマンションを維持管理する為のお金です。
共用部分に係る電気代や清掃代、エレベーターの点検代など日常生活を安全に快適にしてくれているものが管理費です。
それとは別に、修繕積立金とは長期的な目線でマンションを修繕していく為に必要な費用を予測計算して将来の為に貯めていくお金です。
マンションも古くなってくると外壁部分や防水部分が劣化します。
給水設備なども取り替える必要が出てきます。
そのような大きな工事が必要になった時に修繕積立金が貯まっていなければ
「今回の工事に〇千万円かかりましたので皆さんお一人から△百万円を徴収させて頂きます」という一時金徴収になってしまうわけです。
急にそんな事いわれてもそんなお金用意してないよ~
と言っても区分所有者は支払う義務があるのです。
ですので、そんなことにならないように修繕積立金をコツコツと毎月積み立てているのです。
この費用はそれぞれのマンションの規模や住戸の数、地域によって様々なのでご自身のマンションのお金がどれくらい貯まっているのか確認してみるのも大切ですね
総会への出席義務
- 総会とは?
管理組合は年に一度必ず「総会」を開かなければなりません。
それは皆さんから徴収した管理費や修繕積立金がきちんと使われているのか、修繕積立金はどれくらい貯まっていて将来の大規模修繕工事にきちんと備えられているのかを知る為の収支報告がなされるからです。
そして次期役員さんの選任もあります。
え~、ボクそんな大変そうなこと出来ないよ~・・・
なるべく役員には当たりたくないという方もいらっしゃいますが、最近は輪番制になっていていつかは必ず役員に当たる可能性が高くなりました。
管理組合の役員の代表といえば「理事長」ですが、特にこの「理事長」は沢山の権限が与えられています。
安心して任せられる人なのかご自身の目で確かめることも必要ですよ
それ以外にも1年間の事業報告や、みんなで話し合っておかなければいけない議案などが盛り込まれているので1年に1度の定期総会には是非足を運んでみて下さい。
それでも遠方にいるので無理、仕事で参加できない、などどうしても難しいのであれば委任状を提出すれば大丈夫です。
※委任状は自分の代わりに議決権を使用してもらう人を指定するのですがこちらも大概は「理事長」となることが多いです。
ホッ・・・
ちょっと安心した
役員さんを経験するとそのマンションのことがとてもよくわかるから本当はお勧めなんですよ
管理規約や使用細則の遵守義務
- 管理規約や使用細則とは?
管理規約は区分所有者全員の共同の利益を守る為に設定されています。
規約を守ることでみんなが安心して暮らしていけるのできちんと守る義務があります。
使用細則も共同生活をする上で他の人に迷惑をかけないようにペットを飼うことを禁止したり、夜中に大きな音を出して騒がないようになど細かく定められた細則です。
それらの決まりはマンションの区分所有者、また賃貸借契約で住んでいる方にも守って頂く必要があります。
マンションは、広い土地にポツンと建っている一軒家とは違い、沢山の人が密接して暮らしている建物なのです。
ですので近隣の方に迷惑をかけないように規則を守る義務があることを忘れないでおきましょう。
みんなで協力して快適に暮らせるといいね
賃借人が管理組合へ行った不利益は家主が責任を負うの?
賃貸契約を結んで賃借人さんに住んでもらうことは管理組合としては問題はありません。
ですが、それは他の方に迷惑をかけないことが鉄則です。
もし、ご自身が入れた入居さんが騒音を出したり、水道料を払わなかったりした時、管理組合で注意文書を出してもダメな時は家主さんに連絡が入ります。
あまりにもひどい時は家主さんに賃貸借契約を解除してもらって賃借人さんを退去させてもらうように請求されることもあります。
ひゃ~!気をつけなきゃいけないね
そんなことがないように賃貸借契約を結ぶ時はきちんと規則を守れる人に入居してもらってくださいね
室内のことは管理組合ではなく家主の責任なの?
これも賃借人さんがよく勘違いをして管理組合に連絡してくるのですが、管理組合が維持管理しているのはあくまで共用部分のみです。
ですので、室内にあるコンロの調子が悪いとか、水道蛇口からポタポタ水が漏れているとか、トイレの水が止まらないとかは全て家主さんが対処することなのです。
ボク、遠い所に住んでるからそんなすぐ駆けつけられないよ~
そんな人はあらかじめ管理会社に管理委託しておくといいですよ
毎月の管理費用がかかってしまうけど安心ですね
まとめ
分譲マンションのオーナーになると自然と「管理組合の組合員(区分所有者)」になります。
そして管理組合の組合員(区分所有者)には①管理費・修繕積立金の支払い義務 ②総会への出席義務 ③管理規約や使用細則の遵守義務 等の責務があります。
また、お部屋を借りてくれている賃借人さんの管理組合への不利益に対して家主さんが責任を負う場合もあります。
専有部分(室内)に関することは管理組合ではなく家主さんが対応します。
もし自分で対応できないなと思った時は管理会社に管理代行依頼をお願いしてもいいでしょう。(但し、費用が発生します)
不動産を取得すると色々勉強しなければいけないことはありますが、それでも快適な暮らしが手に入るし、賃貸にすれば不動産所得も入ります。
これを機にもっと色々な勉強をしてみるとこれからの人生に役立つことが沢山ありますよ。
よくわかったよ
不動産のことは難しいけどしっかり勉強しなきゃだね
これからも出来るだけわかりやすく説明していくので頑張って勉強していきましょう♪
にほんブログ村